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地球環境 |
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「技術革新と温暖化政策: エネルギー部門の技術開発における論点と対策オプション」 マイケル グラブ(英国インペリアルカレッジロンドン客員教授、 ケンブリッジ大学上席研究員、カーボントラスト共同政策責任者) 翻訳 信岡洋子(財団法人地球産業文化研究所 地球環境対策部 研究員) 要旨 温暖化効果ガスの大気中濃度を安定化させるには、大幅な排出量の削減が必要である。許容できる社会的コストの範囲内で大幅な削減を実現するには、エネルギー・その他の部門において広範囲に及ぶ革新的技術の開発が求められる。温暖化問題に関して国際的な合意を得ることは大変難しいが、技術革新の必要性に関しては異論がないようである。しかし、温暖化問題に対応するために革新的技術開発を促進するにはどうすればよいのかという点や、その政策上の含意については、学者や政策アナリストの間には意見の相違がみられる。また、技術の開発を促進するような政策を立案・施行するには、国内・国際の両レベルでの制度的課題もある。 本稿ではまず、温暖化政策における技術開発の促進をめぐっての異なる見解を紹介する。そして技術革新を経済学視点から理解することによって、将来への道筋を示せることを示し、異なる見解の統合を試みる。 キーワード 技術革新、エネルギー関連技術、地球温暖化、研究開発、エネルギー関連投資 三田学会雑誌 98巻2号(2005年7月)掲載 慶應義塾経済学会 |
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