COP6議長ノート
本掲載文書は、2000年11月13日より25日までオランダ・ハーグにておこなわれたCOP6の、第2週目に行われた非公式閣僚会合において、会議終盤の11月23日(木)に、プロンクCOP6議長が各締約国政府代表団に提示した合意案の暫定訳です。
これまでの各締約国政府の事務レベルの交渉においては、各国利害とそれに基づいた主張が錯綜し、各議題毎ではあまりにも議論が収束しないため、ハーグでの合意を実現するにはパッケージでの閣僚レベルによる政治的決断と妥協が不可欠な段階となっておりました。そのたたき台として、議長が残された限られた時間の中での合意を狙って示したものであり、内容は各国の主張を比較的まんべんなく取り入れ、あるいは切り捨てた形の折衷案となっております。
なお、本文書はマスコミでは主に「議長調停案」という名で報道され、「プロンクペーパー」と呼ばれることもあります。
結局、ハーグにおける会議では、この議長ノートをベースに合意には至りませんでしたが、今回の決定文書には本文書を、各交渉テキストにおける作業の完了にむけての政治的ガイダンスの一要素として注意を払う、と位
置づけています。
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