地球環境
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第10回CDM理事会 会合報告
2003年7月28〜29日 ボン・ドイツ

2003年8月4日
文責:蛭田 伊吹


1) OE信任について
CDMEB10では、CDM-AP議長が欠席したため(電話での参加)、事務局によりに進捗状況の報告が行われた。
理事会は、CDM手法と手順(M&P)に示されているCDMの制度的インフラにおけるDOE・AEの役割について改善するべきことがあれは提案書を提出するよう、CDM-APに要請した。もし提出されればCDMEB11にて検討される。

2) ベースライン及びモニタリング計画の方法論について
Jean Jacques Becker Methパネル議長より当議題に関するパネルの作業について報告が行われ、理事会は以下の件において合意した。
  1. 方法論に関する更なる説明(Annex1)。
  2. Methパネルが提出する新方法論の推薦フォーム(F-CDM-NMmp ver03、 Annex2)、デスクレビューを行った専門家の推薦フォーム(F-CDM-NMex ver03、Annex3)、及び、パブリック・インプットのフォーム(F-CDM-NMpu ver03、Annex4)。
  3. CDMEB11までに、Methパネルに申請または承認された新方法論の適用性に関する取扱い方法の提案を要請すること。
  4. 申請された新方法論のMethパネルでの検討後における、Methパネルとプロジェクト参加者間のコミュニケーション方法(質問・フィードバック等)(Annex5)。
CDMEB10では3件の新方法論が検討され、以下のように合意された:
方法論 パネル評価 理事会評価 備考(変更点)
NM0004rev A・A 承認
新方法論のタイトル、適用条件等の変更、及び、記述の繰り返しある部分の編集をCDM理事会議長が行う。
新方法論再フォーマット版はサイトに掲載され、理事会メンバー(Alternates含む)は10日間のコメント期間を与えられる。
CDM-AP議長は承認された方法論に関連するスコープを定義する。
NM0007rev A・A 承認 同上
NM0016 B・B 再提出(B)
改訂版パネル提言参照。
8月25日までに再提出すればCDMEB11で再検討(デスクレビューなし)。

3) CDMプロジェクト活動の登録に関する事項について
CDMEB09 Annex7で合意されたPDDの公開方法の言い回しを、以下のように改め明確化することに合意した。
  "2.DOE shall either: (a)Establish a web site where CMD-PDDs shall be made publicly available in PDF format, with a link being created through UNFCCC CDM web site."

4) SBSTAとの協力について
吸収源CDM及び登録簿のウォッチ体制は従来どおり。
その他SBSTAと協力すべき議題がある否かについては、Chow Kok Kee氏(マレーシア)がウォッチしており、同氏からUNFCCC及び京都議定書の下での方法論的作業の見直し(SB18議題4(a))の結論について報告された。

5) COP9に向けた提言
2002年11月2日〜2003年7月29日までの活動について記したCDMEB第2年次報告書について合意した(Annex6)。

6) その他
次回のCDMEB11は、2003年10月16〜17日に開催される。オブザーバー登録期限は9月25日17:00GMT。
インド政府・TERIの主催により、2003年11月10日にニューデリで開催される"The CDM: Opportunities for international collaboration"(暫定題名)について留意。
UNFCCC事務局とWBCSDの共催により、COP9と同時にミラノで開催される"The CDM:Power to the people"(暫定題名)について留意。

※ CDMEB10の詳細及び承認された方法論については、CDMサイトを参照のこと。
http://cdm.unfccc.int/

以上