地球環境
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第11回CDM理事会会合 検討事項
2003月10月16〜17日 ドイツ・ボン

2003年10月8日
文責:蛭田 伊吹
1. OEの信任について
OEの申請・審査状況
AE:18件(CDMEB10以降2件新しく申請)
  内訳:アジア・太平洋地域8件、西欧・その他地域10件。
  (内2件は非附属書I国→Korea Energy Management Corporation(韓国)、Clouston Environmental Sdn. Bhd.(マレーシア)
審査:施設のオンサイト評価を準備するところまで来ているAEは8件。
Kilani CDM-AP議長(南アフリカ)より、CDMの制度的インフラの中でのDOE/AEの役割について、及びAEの申請内容が変更された際の費用について(annex参照)提言される。
CDM-APメンバーの任期が2003年末に完了することから、同メンバーに2期目も勤めさせるか、新メンバーを指定するかを検討。
Annex AEの申請内容が変更された場合の費用について(CDM-AP案)
申請しているセクトラル・スコープ、法的地位、機関の所有権に変更があった場合:
1. CDM-ATが守秘義務及びnon-disclosure agreement(F-CDM-CA)に署名する前→無料
2. 1.の後だがオンサイト評価の調整前→CDM-AT1名の2日分の費用(US$400×2日、現在)
3. 2.の後→新しい申請としての扱い(US$1,500、現在)
AEの名前を変更する場合:
1. 法的地位に変更がない場合→無料。しかし、新名称、新名称が有効になる日、法的地位に変更のないこと、責任のある役員による署名が記入された正式なレターヘッド付の書簡を提出しなければならない。
どのような変更についても、変更事項を証明するinformation sheetを提出し、変更が反映された新しい申請文書を8部事務局に提出する。

2. ベースライン及びモニタリング計画の方法論について
CDMEB10で要請された、新/承認済方法論の適用性問題の対処についてBeker Methパネル議長(フランス)より承認済方法論のフォーマット(改訂版)の紹介及び提言。
(第7回Methパネル会合結果参照
http://cdm.unfccc.int/EB/Panels/meth/index.html
第7回Methパネルにて新/再提出方法論を9件検討。結果は以下のとおり:
方法論 評価 状況
NM0001rev 技術的事項について更なる説明の提出を要請。第8回Methパネル会合(11月3〜5日)にて再検討の上、最終的な提言を理事会に提出し、CDMEB12(11月27〜28日)での検討を待つ。
NM0005rev A CDMEB11にて承認待ち
NM0010rev A CDMEB11にて承認待ち
NM0016rev A CDMEB11にて承認待ち
NM0017 技術的事項について更なる説明の提出を要請。第8回Methパネル会合にて再検討の上、最終的な提言を理事会に提出し、CDMEB12での検討を待つ。
NM0018 技術的事項について更なる説明の提出を要請。第8回Methパネル会合にて再検討の上、最終的な提言を理事会に提出し、CDMEB12での検討を待つ。
NM0019 A CDMEB11にて承認待ち
NM0020 技術的事項について更なる説明の提出を要請。第8回Methパネル会合にて再検討の上、最終的な提言を理事会に提出し、CDMEB12での検討を待つ。
NM0021 技術的事項について更なる説明の提出を要請。第8回Methパネル会合にて再検討の上、最終的な提言を理事会に提出し、CDMEB12での検討を待つ。

3. CDMプロジェクト活動の登録について
CDMEB09以降以下2点について質問が寄せられていることから、理事会は有効化・登録手順に関する更なるガイダンスを作成し合意する。
有効化及び登録の審査時に提出すべき文書について
COP7後に開始したプロジェクト活動のクレジット発行期間の扱いについて

4. CDM登録簿について
CDM登録簿に関しては、CDMEB09にてCDM登録簿の開発を他の登録簿の開発と同時に進め、COP12にて進捗状況を報告することで合意されている。
8月21日〜9月30日までCDM登録簿の機能設計書草案を募集したところ、16件のオファーあり。
CDMEB11では、事務局より上記について報告があるのみ。
登録簿関連議論のウォッチは、従来どおりSushma Gera氏(カナダ)及びXuedu Lu氏(中国)が担当。

5. SBSTAとの協力手法について
シンクCDMに関する議論のウォッチ従来どおりEduardo Sanhueza氏(チリ)が担当。
SBSTAにおける将来の作業プログラム案に関する議論のウォッチも従来どおりChow Kok Kee氏(マレーシア)が担当。作業プログラム案(最新版)は、FCCC/SBSTA/2003/INF.3を参照。
CDMEB11では、同氏より条約及び京都議定書の方法論的作業のレビューに関する進捗状況が報告される。

6. メンバーシップについて
ラテンアメリカ及びカリブ地域からのメンバーは未定。
EBメンバーのCDMEB以外の活動との両立について話し合いを行う。

詳細については、CDM理事会HPを参照のこと。
http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/011/index.html

以上