地球環境
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CDM理事会第15回会合 検討事項
2004年9月1-3日 ドイツ・ボン

2004年9月1日
文責:蛭田 伊吹


1) 運営機関の信任作業
  CDM-APは、第13回CDM-AP会合で、日本プラント協会(JCI)にindicative letterを発行することを合意した。CDMEB15ではCDM-APの作業について口頭で報告される予定。
  又、CDM-APで合意されたジョイントワークショップの協議テーマ及び発表者について口頭で説明し、理事会に指示を仰ぐ。

2) 方法論について
  Methパネルで合意された以下の推薦について検討する:
  Methパネルによる推薦(最終推薦):
  承認推薦:NM0018-rev, NM0039
  見直し推薦:NM0037, NM0045
  不承認推薦:NM0044, NM0046, NM0049, NM0052, NM0055, NM0056
  Methパネルの中で暫定推薦が合意されたもの(参考までに。CDMEB15では検討されない):NM0031-rev, NM0038, NM0047, NM0048
  2つの統合された方法論(「グリッド電力を置き換える再生可能エネルギーに関する方法論」及び「メタンガス回収に関する方法論」)の改訂案を検討。(Methパネル11回会合報告Annex 1,2)なお、統合された方法論の中で既にカバーされている個別の新方法論(NM0012-rev, NM0024-rev, NM0036, NM0043)、及び、関連している個別の新方法論(NM0020-rev, NM0030-rev, NM0050, NM0051, NM0053, NM0054)の取扱いについて今後どのように処理していくかも検討。
  追加性を証明するツールについてMethパネルがまとめた提案を検討。(Methパネル第11回会合報告Annex 3)
  申請された新方法論の検討と承認プロセスを改善するための(膨大な作業量への対処方法を含む。)オプションについて、Methパネルが口頭で発表。
  その他
  SSC-WG(小規模CDMの方法論とプロジェクトカテゴリーの見直しを行うワーキンググループ)のTORについてlist-serve上で決定し、CDMEB15までに募集を始める。

3) 吸収源CDMのワーキンググループ(CDM A/R WG)の活動
  2004年7月12-13日に第1回会合が開催され、CDMEB15までに作成する予定となっている吸収源CDMのPDD(案)、及び新方法論の申請方手続き(案)を作成。(第1回CDM A/R WG会合報告Annex1〜5参照。)CDMEB15ではそれらを検討。
  なお、次回のCDM A/R WG会合は2004年9月5日に開催される予定。

4)  CDMプロジェクトの登録について
  CDMEB14で合意された改訂版CDM-PDD、CMD-NMB、CDM-NMM、及びこれらを作成するための新しいガイドラインは7月1日にCDMの公式サイトにて公開済み。
  CDMEB14では、プロジェクトの登録申請があった時点でCDMEBのメンバー(alternate member含む)は2人ずつアルファベット順に指定され、その2人が検討を行うという手順を決定したが、その後登録申請は来ていない(2004年8月19日現在)。CDM理事会はDOEに連絡を取り現状把握を行っていることから、CDMEB15では現状報告が事務局から口頭で行われる予定。

5)  CDM登録簿について
  事務局はCDM登録簿の見積もりを、興味を示している3社に出させている(締め切りはCDMEB15の会期中)。9月中には検討され、2004年末までの完成を目指す。CDMEB15では事務局から口頭で進捗が報告される。
  CDM規約(M&P)に基づきCERs発行時のレビュー手順をCOP/MOPに提出しなければならないため、Georg Borsting氏から第1次案が発表される。

6)  その他
  SB20における小規模吸収源CDMの交渉動向の報告(Eduardo Sanhueza氏、Martin Enderlin氏)
  SB20における登録簿関連の交渉動向の報告(Xuedu Lu氏、Sushma Gera氏)
  資金については、2004-2005年の活動を含め事務局から報告される。又、Georg Borsting氏よりCDM管理費として納める収益金のレベルについての案が提示される。
  COP10に提出する年次報告書(カバーされているのは2003年11月〜2004年9月まで)について合意する。9月以降の進捗は口頭で説明される予定。(Annex 1参照)

以上