|
|
ニュースレター
|
|
1994年4月号 |
|
IPCC会議 相次いで日本で開催IPCCでは、現在、第2次影響評価報告書の執筆作業に取り組んでいるが、世界各国からリード・オーサ(代表執筆者)や専門家を集めた会議が相次いで日本で開催された。 当研究所では、従来から日本におけるIPCC活動の支援を行なっているが、今回も準備段階からの参加により、広く世界にその存在をアピールしたとともに、地球環境関連での情報収集ネットワークを構築することができた。 地球温暖化問題に関する環境技術国際シンポジウム 1月10日から14日にかけて、WGII−Aのエネルギー供給・産業分野のリード・オーサおよび専門家を集めて、シンポジウムならびに分科会がNEDO主催で開催された。 海外のリード・オーサならびに国内の専門家を講師に迎えたシンポジウムは、1月12日の午後開催された。会場となった東京プリンスホテル・サンフラワーホールが国内外からの200名を超す参加者で満員となったが、現在の最先端情報が発表された。 分科会は、リード・オーサ会議として開催され、エネルギー供給・産業分野の影響および対応、エネルギー供給分野での緩和策、産業分野での緩和策の3チームで現在執筆中の第2次影響評価報告書の執筆について活発な意見交換が行われた。 WGIIでは、4月下旬に素原稿が集められるが、以降レビューと再執筆が繰り返され、1995年秋の報告書完成に向かって作業がすすめられる。 ◇シンポジウムの講演者ならびに演題 1月17日から20日にかけて、WGIIIの環境経済政策分野のリード・オーサならびに専門家を集めて、つくば市の研究交流センターにおいて開催された。 上記ワークショップは、日本国政府、オーストラリア国政府、慶應義塾大学ならびにIPCCの主催で、35か国・8国際組織から149名の参加を得て行われた。 テーマは、「政策手段とその影響」で、地球温暖化対策に資する経済的施策、規制などの政策手段の各分野において、活発に発表ならびに議論が行われるとともに、アジア−太平洋圏の各国へIPCCの活動を紹介する場としても有効に活用された。 IPCC改組後のWGIII最初のワークショップということもあって注目を集めたが、WGIII共同議長・共同副議長、神戸大学天野教授、慶應義塾大学黒田商学部長、国立環境研究所地球環境研究センター西岡総括研究管理官などによって構成された組織委員会の指揮のもと円滑に運営され、日本の国際貢献の称揚の場となった。 WGIIIでは、7月下旬に1次原稿が集められ、以下WGII同様の手順を経て、1995年秋の報告書完成に向けて作業がすすめられる。 ◇ワークショップの各セッションのテーマ |
|
|