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ニュースレター
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1998年12月号 |
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COMMITTEE | ||||||||||||||||||||||||
「21世紀の開発戦略研究委員会」発足
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委員長 | :竹内 啓氏 | (明治学院大学 国際学部教授) |
委 員 | :植田和弘氏 | (京都大学 大学院経済学研究科教授) |
尾村敬二氏 | (日本貿易振興会 アジア経済研究所 経済協力研究部部長) |
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佐藤活朗氏 | (海外経済協力基金 開発援助研究所 援助理論グループ主任研究員) |
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吉岡完治氏 | (慶應義塾大学 産業研究所教授) | |
吉田恒昭氏 | (東京大学教授 大学院工学系研究科 社会基盤工学専攻) |
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富浦英一氏 | (通産省大臣官房企画室 法令審査委員) | |
武藤寿彦氏 | (通産省大臣官房企画室 企画主任補佐) |
平成10年10月27日(火)18:00〜20:30 於:地球研会議室
テーマに関して委員長の考え方をご紹介戴いた後、自己紹介も兼ね、各委員の関心事をご説明戴く。主な論点は以下の通 り。
社会福祉
貧困問題は金の問題だけではない。能力の貧困問題もある。
パキスタンの女性の識字率は10%位しかない。女性に教育することそのものに対する反対ある。
衛星放送により、教育が大事であるという認識が途上国の一般 家庭にも広がりつつある。
地球環境
環境技術移転は、どのような技術が移転のメカニズムの乗って行くかがさしせまった課題の一つ。
環境保全技術は受け入れ側が熱心にならない問題あり。環境技術は公共的側面 を持つ技術である。それに対して国、地方自治体、NGOの果たす役割は何か?
経済問題
インドネシア国内の経済は地域間で差がある。都市部はまだ良いが、地方は本当に生活に困っている人が増えている。また富裕層の生活は全く変化していないが、貧困層は確実に広がっている。工場労働者は失業している。
インドネシアの政変の原動力はインターネットである。
海外援助
海外援助の成功には、市民組織の力が大きいのではないだろうか。
冷戦後は欧米各国はSocial Issue に援助をしたが、危機管理対策は何も用意していなかった。Social Safety Netが今大事になっている。
アジア地域では大家族制の崩壊は最大の変化。
21世紀のアジアは今後自己主張をどんどん始めるだろう。
アジア開発銀行、世界銀行、経済協力開発機構のいままでの20年間の総括は必用。
持続的な社会
モンゴルはいわばサステナブルな生活をしているが、衛星放送で都市生活にあこがれ生活が変化していけばサステナブルでなくなるのではないか。サステナブルな社会とは一体どんな社会か考えさせられる。
公正な社会を作るための問題は何か、どう作るかが一番の問題点。各国の統計指標の批判的な解析を通 じた社会問題の正確な認識を出発点としたい。
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