|
|
|
■会議の内容 |
【一日目】 |
導入編として、京都議定書や京都メカニズムの概要、欧州排出量取引制度(EU-ETS)、2012年以降の議論の状況についてポイントカーボン社から説明があった。 |
|
|
|
【二日目】 |
午前はPlenary Session、午後は「Carbon Trading Stream」「Carbon Projects Stream」「Carbon & Energy
Stream」の3セッションに分かれて開催された。筆者は「Carbon Projects Stream」に参加した。概要は下記の通り。 |
|
|
Plenary Session |
|
Al Gore前米国副大統領による基調講演が行われた。 |
|
・
|
「気候危機」とも言える現状では、@キャップ・アンド・トレードシステム、A税、B規制の全ての政策を活用すべきであり、中でも@を強く主張したい。 |
|
・
|
カーボン市場については言いたいことは、@EU-ETSの成果の活用、ACDMの改善、B米国の参加がある。米国については、州知事、市長や企業リーダーでかつて京都議定書に反対した人が現在は具体的な行動を求めている等転換期を迎えつつある。 |
|
|
Carbon Projects Stream |
|
・
|
中国は既に最大のCER供給国であるが、自らCERを扱うことは不得手である。 |
|
・
|
既にこれだけ投資が行われているのだから市場を維持する必要がある。ただし目的はもちろん環境保護である。 |
|
|
|
【三日目】 |
二日目午後と同様に3セッションに分かれて開催された。筆者は引き続き「Carbon Projects Stream」に参加した。 |
|
|
Carbon Projects Stream |
|
価格、ファンドの役割、アナリストの視点、GIS、ボランタリオフセット、CDM/JIのプロセスについて議論が行われた。 |
|
・
|
2012年までに270MのERUが発行されるとするポイントカーボンの予測はほぼ妥当な水準ではないか。 |
|
・
|
GISが上手く行かない理由として、売り手の政策が決まっていないこと、買い手が世間の評判を気にしていることがある。 |
|
|
|
【四日目】 |
午前5つ、午後6つのワークショップが開催された。筆者は下記のワークショップに参加した。 |
|
|
Forecasting carbon prices in the Kyoto period |
|
EU-ETSとCDM/JI市場の構造、需給や価格決定要素について説明があった。 |
|
・
|
全供給と政府等の需要を考慮すると、EU-ETSで利用可能なクレジット量は1.1Gtと見積もられる。 |
|
・
|
カーボンバランスを見ると、EU-ETSのPhaseTでは347MtCO2の余剰、PhaseUではPhaseVへのバンキングを考慮すると±0と考えられる。 |
|
・
|
不確実性要素としては、ポスト2012年、EU-ETSのPhaseVの需要、EBとJISCの効率性等が挙げられる。 |
|
|
|