2009年12月7日〜19日、デンマークのコペンハーゲンにて、気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)、京都議定書第5回締約国会議(CMP5)、特別作業部会(AWG-LCA、AWG-KP)、補助機関会合(SB)、が開催され、会議後半には首脳級・閣僚級会合が開催されました。
京都議定書締約国の特別作業部会(AWG-KP)と、一昨年の第13回締約国会議(COP13)で採択された「バリ行動計画」で2年間の期限付きで設定された条約の下での特別作業部会(AWG-LCA)の終了期限を迎える今回のCOP15では、京都議定書に代わる法的拘束力のある新しい枠組みの構築を巡り、各国がその主張を激しくぶつけ合いました。
新たな議定書案を検討する両AWGのこれまでの交渉には顕著な進展がみられず、会議最終段階での政治合意が期待されていましたが、最終日直前の17日夜から18日深夜にかけて26カ国・機関の首脳級協議が開催され、「コペンハーゲン合意」案が作成されました。しかし、これも夜を徹して行われた総会において、作成過程の不透明さを理由に数カ国が強硬に反対し、COPにおいてこの合意を「留意」することが最終的に決定されました。
このように、先進国と途上国の意見が対立し、政治合意の成立さえ危ぶまれた今次会合でしたが、「コペンハーゲン合意」は、すべての主要排出国を含む賛成国が2010年1月31日までに目標とする2020年の削減数値(先進国)と削減行動(途上国)を提出することになっており、法的拘束力はないものの、これを合意したことは大きな成果と考えられます。
本セミナーでは、今次会合で交渉の第一線でご活躍された4省庁の方々により、今回の交渉内容、成果、さらには、今後の見通しなどについてお話し頂きます。
気候変動問題とその国際交渉への皆様のご理解を更に深めていただく機会となれば幸甚です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
2010年1月
(財)地球産業文化研究所(GISPRI)
(財)地球環境戦略研究機関(IGES)
開催要領
13:00 |
|
開会 |
|
|
総合司会 財団法人地球環境戦略研究機関 水野 勇史 |
13:05 |
|
開会挨拶 |
|
|
財団法人地球環境戦略研究機関 理事長 浜中 裕徳 |
|
|
COP15及びCOP/MOP5 開催結果の報告 (各30分)
* 下記4省庁からのご講演を予定しています。(敬称略)
(ご講演者はご都合により変更になることがございます。) |
13:10 |
|
外務省 気候変動交渉官 遠藤和也 |
13:40 |
|
経済産業省 地球環境対策室長 村上敬亮 |
14:10 |
|
環境省 国際対策室長 瀧口博明 |
14:40 |
|
林野庁 森林吸収源情報管理官 赤堀聡之 |
15:10 |
|
休憩 (30分) |
15:40 |
|
質疑応答 (75分) |
|
|
<コーディネーター> |
|
|
財団法人地球産業文化研究所 専務理事 蔵元 進 |
16:55 |
|
閉会挨拶 |
|
|
財団法人地球産業文化研究所 専務理事 蔵元 進 |
17:00 |
|
閉会 |
4. 参加のお申込み |
|
<参加費用> |
|
一般5,000円 学生1,000円(学生証をご提示下さい) |
|
※ GISPRI会員企業、IGES賛助会員、OECC会員は無料 |
|
<お申込み開始> |
|
2010年1月5日(火)午前10時〜 |
|
→申し込み多数のため、受付を終了させていただきます。
(封書でのご案内をお持ちの方は、同封の申込書をFAXでご送付ください。) |
|
<定員> |
|
300名(先着順) ※ 同一機関からの申込みが多数の場合、参加人数について調整をお願いすることがございます。 |
5.予定配布資料 |
|
[講演者発表文書] |
|
・ 講演者の発表資料 |
|
[政府発表文書] |
|
・ COP15及びCOP/MOP5終了後に公表された「概要」など |
|
[主催者作成文書] |
|
・ COP15及びCOP/MOP5参加報告書等 |
|
[COP15及びCOP/MOP5関連文書和訳] |
|
・ COP15及びCOP/MOP5で交渉のポイントとなった決定書・結論書等 |
|
・ IISD発行の「ENB COP15及びCOP/MOP5サマリー」の和訳 |
|
・ その他、関連資料の和訳 |
|
※会議の内容によっては、若干変更がある可能性がございます。 |
6.お申込み・お問い合わせ先
(財)地球産業文化研究所 地球環境対策部
担当 入江、清水
E-mail cop15seminar@gispri.or.jp
|