1996年4号

チャイナカウンシル/科学・技術・訓練WG会議開催

 1992年にスタートした「環境と開発に関する中国国際協力委員会(CCICED)」は、6つのWGにより検討を進めているが、全人代常任委員、元中国科学院副院長孫鴻烈氏と日本気象協会技師長、元資源環境技術総合研究所長横山長之氏を共同議長とする科学・技術・訓練WGでは、さる1月17日から19日にかけて、海南省三亜市においてWG会議を開催した。参加は、中国側が孫議長以下、計14名、外国側は、カナダ、英、蘭各1名、日本4名の計7名であった。

 本WGの今年の研究テーマは「水問題」であり、今回は、9月末に開催予定のCCICED本会議への成果 報告に関し、研究内容の絞り込みと報告書の執筆手順(目次、執筆分担)等が論議された。研究の焦点は産業分野に絞り、クリーナープロダクションに於ける水資源管理を対象とする事(タイトル:SUSTAINABLE WATER RESOURCE MANAGEMENT AS A COMPONENT OF CLEANER PRODUCTION IN CHINA)として。主な内容は、1)中国に於ける、水資源の需給、消費、汚染に関する現状と将来、2)1)の観点に於ける管理状況(先進国との比較)、3)消費に関するケーススタデイー;石炭、鉄鋼、化学肥料、4)汚染に関するケーススタデイー;染料、石炭化学、農薬、製紙、5)水資源管理に対する行政上の施策、6)リコメンデーション、とした。日本側としては、主にケーススタデイー、管理手段、政策手段に関し、日本の経験を踏まえて報告書にまとめる。6月に予定されている次回WG会議で報告書としての最終的なまとめを行う。

 

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