COP24報告シンポジウムを開催いたしました。

 地球産業文化研究所は1月22日、灘尾ホールにおいて公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)との共催で「COP24報告シンポジウム」を開催しました。本シンポジウムは1998年COP4会合から開催しており、今回22回目のシンポジウム開催となりました。
 本シンポジウムでは、外務省、経済産業省、環境省、林野庁の方から交渉の過程を含めた内容、今後の具体的な国内外の対応などについての講演、さらに質疑応答を行いました。


■COP24報告シンポジウム開催のご報告■

 地球産業文化研究所は1月22日、灘尾ホールにおいて公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)との共催で「COP24報告シンポジウム」を開催いたしました。本シンポジウムは1998年COP4会合から開催しており22回目となりましたが、昨年を大きく上回る約270名の方が参加されました。

 本シンポジウムでは、外務省、経済産業省、環境省、林野庁の方から交渉の過程や今後の具体的な国内外の対応などについての講演と、予め参加者より募集した質問による講演者への質疑応答を行いました。また、聴覚障碍者の方のための手話通訳を配置し、さらに、幅広い層への認知向上、情報提供のため講演部分に関し12回のツィッターへの投稿を行った結果、合計で7,500回近くの閲覧がありました。

 各講演のポイントは以下の通りです。

・IGES 水野氏:運用ルールについて付属書Ⅰ国/非付属書Ⅰ国のような「二分論を象徴する言葉は一回も使われず、世界共通ルールとして大きな意義を持つ」と述べました。

・外務省 孫崎氏:気候資金は政府の資金だけでは十分でなく、ESG投資など非国家主体の力を集めることが重要であることを強調しました。

・経産省 髙栁氏:技術、グローバルストックテイクを中心にジャパンパビリオンでの水素利活用やCCS などの展示について紹介しました。

・環境省 小川氏:シンポジウム資料集を引用し、緩和、透明性やCOP 25で合意を目指す市場メカニズムを解説しました。

・林野庁 大川氏:土地セクターの交渉背景や、森林に関するカトヴィツェ閣僚宣言、農業関係の対応やREDD+関係イベントに関して説明しました。


[プログラム]  
1)開会挨拶
 ・武内 和彦   地球環境戦略研究機関 理事長
2)イントロダクション COP24の位置づけ
 ・水野 勇史   地球環境戦略研究機関 気候変動とエネルギー領域 ディレクター 資料
3)講演 
 ・孫崎 馨  外務省 国際協力局 気候変動課長 資料
 ・髙栁 大輔   経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 地球環境対策室長 資料
 ・小川 眞佐子   環境省 地球環境局 国際地球温暖化対策担当参事官 資料
 ・大川 幸樹   農林水産省 林野庁 森林整備部 森林利用課 森林保全推進官 資料
4)質疑応答(事前質問等に対する回答形式)
(コーディネーター)
 ・前川 伸也   地球産業文化研究所 地球環境対策部 部長
(パネリスト)
 ・各講演者 
5)閉会挨拶
 ・蔵元  進   地球産業文化研究所 専務理事

▲先頭へ