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1994年7月号

会員企業の環境への取り組み(15)
東燃株式会社


 同社は本年4月に「地球環境問題への対応のための行動計画(以下行動計画と云う)」を採択した。その内容は、新たなスローガン「クリーンなエネルギー・クリーンな環境の創造(CE2)」を基本に、同社が今後進めるべき環境問題への対処方針を表明している。環境基本方針として、1)石油製品の安定供給/クリーンな製品の供給、2)エネルギー使用効率向上の努力、3)環境負荷低減型技術の開発・導入による環境負荷の最小化、4)新エネルギー開発の積極的推進による成果 の社会提供、5)地球環境問題に関する技術、施策等での行政機関との協力、6)地球環境問題への従業員の意識高揚と地域社会活動への参加の奨励を挙げている。

 「行動計画」のポイントについては、社内組織の機能を拡充し、地球環境問題をも包含して審議する体制を整えている。

 省エネルギーという点では、省エネプロセス(コジェネ・高性能触媒等)の開発・導入、省エネ効果 の高い潤滑油の開発を行う。

 更に、環境調和型の生産プロセスや製品を導入・開発する点では、軽油深度脱硫装置、低温低圧反応新規触媒、生分解性潤滑油、排ガス清浄化対応エンジン油の開発・供給他となっている。

 なお、この「行動計画」は発展途上国への技術移転、人材派遣、資機材貸与等による環境保全への積極的支援についても謳っている。