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ニュースレター
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2000年10月号 |
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STUDY REPORT | ||
含む地域協力の可能性」研究委員会報告書
1999年、ASEAN各国は経済指標の上では、アジア通貨危機による経 済的ダメージから立ち直り、急速な回復基調にある。一方、インドネ シアに最も象徴的に表れたように、危機は域内各国の政治体制・政策 スタンスの転換・変更を誘引し、或いは余儀なくさせ、各国は新たな 変革への道を模索している。更に、地域統合体としてASEANが今後ど ういう行動原理と理念を再構築するのかという重い課題も課せられて いる。 平成11年度研究委員会では、山影進委員長、東京大学社会科学研究 所末廣昭教授を中心にASEANの実証的地域研究者と東南アジア政策に 直接携わる行政部門諸氏に参加頂き、域内におけるこうした政治的或 いは経済的変革への葛藤を観察し、ASEAN自身の課題、日本の対 ASEAN戦略と地域構想などを議論、国レベル、ASEANレベル、そして アジア大平洋という広域レベルから、多角的に日本としての関与と協 力の可能性が考察された。 報告は全3部よりなり、第1部は主題分析に対する基本的スタンス と問題意識が述べられる。第2部ではインドネシア、マレーシア、タ イに焦点を絞り、危機以降の変化が議論されている。第3部では異な る視点からアセアンへの日本の関わりについて考察されている。紙数 の制約から、以下に報告書構成のみ掲げる。 2.目次構成 序 危機の克服と日・ASEAN関係の意味 山影進委員長 第1部 構造変化のゆくえと日本―日本は変化についてゆけるのか? 1.通貨・経済危機と日本の「アジア戦略」の転換 末廣昭委員 2.地域主義と日本の進路 大庭三枝専門委員 3.ASEANテンの成立と新たな課題 山影進委員長 4.経済統合の頓挫 吉野文雄委員 第2部 危機への対応と改革の嵐 ―日本にとって東南アジアはどう変わったか? 1.経済危機・構造調整・政治体制 山本信人委員 2.通貨危機はインドネシアに何をもちらしたか 佐藤百合委員 3.マレーシアの経済危機と政治変動 ―UMNO・マレー人社会の変質― 鳥居高委員 4.タイの制度改革と日本 東茂樹委員 第3部 日本の構想と現実―日本はどんなビジョンで関わってきたの か? 1.インドシナの「取り込み」―外務省の戦略― 小笠原高雪委員 2.経済的地域主義の諸原理 ―政策反応関数、享楽的国際化の仮説とカナダ症候群― 洞口治夫委員 3.タイにおける日系自動車メーカーの行動様式 久保文克委員 (文責 委員会事務局 竹林忠夫) |
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