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ニュースレター
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2001年 3号 |
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IPCC第17回全体会合出張報告
本年1月から3月でIPCC第3次評価報告書(TAR)の第1−3作業部会の報告 書が完成し、各作業部会全体会合において政策意思決定者向け要約の承認が行われた(本誌でも前号までに一部紹介)。本会合は、全作業部会、議長団が集まる総会会合 であり、前述TAR各作業部会報告書の最終的な受諾、9月完成予定の統合報告書の進 捗に加え、予算などいくつかの全体に関わる問題を議論した。中でも、将来のIPCC活 動についての議論が主要なものであった。 日本からは経済省、環境省、気象庁、文部科学省、外務省より出席し(9名) 、各省庁の今後の活動動向に対する関心の深さが感じられた。また、二酸化炭素排出 目録に関するタスクフォース(TFI)の共同議長及び技術支援ユニットから3名、 GISPRIからは安本専務理事、石田環境対策部長、田中の3名が参加した。
(1)将来IPCC活動について 予め提示されたワトソン議長による議題案に沿って、各国から様々な意見が出 された。本会合では意見を徴集するにとどまり、各意見に基き議長が決議案の修正版 を作成し各国に再配布してコメントを求めることになった。9月のロンドンにおける 総会では作業部会と議長団構成を決め、来年3月までには新メンバーを選出する予定 である。主な議題ごとの議論内容を簡単に以下に示す。
(2)IPCCの今後の中心課題 残されている重要課題は何かということで、各国から様々な意見が出された。 その一部を紹介する。
(3)統合報告書の進捗と今後 現在、約40ページの報告書と約8ページのSPMの第一次原稿が完成し、査読コ メント収集のため各国に配布されたところである。本会合で、各国代表者から成る全 ての議長団のメンバーが査読編集者(Review Editor)に割り当てられた。今後、6月中旬の最後の執筆者会合(査読編集者も参加 )を経て、9月のロンドンにおける全体会合で採択する予定である。
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