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京都メカニズム関係
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CDMは手順の複雑さや処理速度の遅さが批判の的となっている。CDM理事会は方法論の統合等に着手し、バリデーターやプロジェクト実施者からも期待されている。(6/16,6/24) |
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国家登録簿、CDM登録簿とトランザクションログの構築が進んでいる。EU排出量取引でもリンクを意識し同様の仕組みが用いられる見通しである(6/22)。 |
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JIについてもCDMで得た経験の共有をベースに、MOU(相互理解確認書)の締結など、次第に実施に向けた動きが関係国の間で進みつつある(6/18)。 |
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IETAからCERの売買契約雛形が提示され、プロジェクト実施者とクレジットの買手の契約行為の一定型として関係者に歓迎された。また、IFRIC(国際会計基準解釈委員会)は排出枠(Allowance)に関する会計指針として、排出枠は無形資産で公正価値で評価する一方、負債は事業者が排出を行った際に生じるとする。法務・会計等ビジネス実務に関する方面も対応が加速している(6/22,6/23)。 |
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EU排出量取引関係
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リンク指令の戦略的意味や参加者のメリット、参加条件等がECやIETA、関係国等から紹介された。市場拡大によるコスト削減の効果は見込めるが、リンクには結局EUと同等のかなり厳格な仕組み作りが要求されることがわかった(6/21,6/22,6/23)。 |
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排出量取引やリンクを含むEU独自の気候変動プログラムが紹介された。市場メカニズムの活用だけでなく、運輸部門のバイオ燃料や、農林業関係、再生エネルギー等10数分野にわたるワーキンググループでの実施・検討を通じ、各国単独では達成が困難と見通される京都目標必達への施策として実施されている(6/22)。 |
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投資枠組関連
世界銀行のバイオ炭素基金(BioCF)、地域発展炭素基金(CDCF)の取組の紹介のほかオランダ政府が8年間JIのパイロットとして行ってきたAIJ(Activities
Implemented Jointly)の総括などが行われ、相互の信頼関係の醸成の重要性等が強調された(6/19、6/21)。 |
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GHG算定ガイドライン関係
GHGプロトコル事業者排出量算定基準(Corporate Standard: WBCSDとWRIが多くの関係者の意見を参考に策定)の改訂版が、日本を含む多くのユーザーの企業インベントリ作成を支援していることが紹介された。また、国家インベントリ作成に関してはIPCCより2006年にシンク等も含めた新たなガイドラインを策定していることが紹介された(6/17,6/23)。 |