2008年サラゴサ国際博覧会へのGISPRIの取組み
2008年6月14日から9月14日までの93日間、スペイン・アラゴン州サラゴサ市で"水と持続可能な開発"をテーマに2008年サラゴサ国際博覧会が開催される。
100ヶ国を超える公式参加国に加えて国際機関、企業、NPOが参加するが、愛・地球博の基本理念の継承・発展に関する各種事業を展開しているGISPRIもサラゴサ博への参画に向けて以下の取組みを行っている。
1.日本政府出展事業への協力
日本政府は、2006年10月、経済産業省を幹事省とし、独立行政法人
日本貿易振興機構を参加機関としてサラゴサ博への公式参加を表明(閣議了解)し、2007年4月、日本政府出展事業への基本計画を公表した。
日本館は、サラゴサ博会場内でも最大規模の政府パビリオンとして設置され、"水と共生する日本人〜知恵と技〜"を出展テーマとしている。
国際的に高い評価を得た愛・地球博の理念を継承し、日本の国際プレゼンスの向上やスペインとの二国間関係の一層の緊密化を図ること等を目的に展開される今回のサラゴサ博への政府出展事業に関し、GISPRIは、展示、行催事、広報、運営の各方面にわたり、愛・地球博の理念継承の観点からの助言、事業の共同実施、資金協力を行うこととしている。
2.自主事業の実施
(1)愛・地球博での市民参加活動を万博の新しい参加形態、ムーブメントと高く評価したBIE(国際博覧会事務局)は、サラゴサ博でも、日本との協力のもと、スペイン政府に同様の活動を行うことも強く希望した。
これを受けて、サラゴサ万博公社は、会場内に"エルファロ(灯台)"と称するNPO、市民団体の主導型パビリオンを設けることを決定し、世界各国のNPO等に参加を呼びかけ、既に多くのNPO等の参加が確認されている。
GISPRIは、サラゴサ万博公社と緊密な連携を図りつつ、会期中、日本のナショナルデー(7月21日)の前後の2週間(7月14日〜28日)、このエルファロを活用した各種展示、ワークショップを我が国のNPO、NGO、市民団体の参加の下に実施すべく準備を進めている。
(2)「水の論壇」の一環となる国際シンポジウムの開催
水の論壇(Water Tribnne)とは、サラゴサ万博公社が展示、イベントと並ぶ重要な柱として位置づけている事業である。
具体的には、サラゴサ博のテーマ「水と持続可能な開発」についての議論や思考を深める場として、様々な主体が参加する国際的なフォーラムやセミナーなどを総称する事業であり、会期前から様々な会合が随時開催される。
サラゴサ博の閉会日には、このサラゴサ博に関連して開催された一連の「水の論壇」議論を総括して「サラゴサ宣言」が発信されることとなっている。
GISPRIは、この「水の論壇」の一環として国土交通省の協力も得つつ、7月21日のジャパンデーに「地球温暖化問題と持続可能な水資源」をテーマとした国際シンポジウムを開催することとしている。
このシンポジウムは、IPCC(Intergovernmental
Panel on Climate Change)が発表した地球温暖化に関する最新の知見の評価を踏まえ、水資源の危機と対策等につきサラゴサ市、サラゴサ大学も含め有識者と共に考察する内容で現在準備を進めている。
(3)モリゾー&キッコロ・ミュージカルWith
フルービー(子供向けミュージカル)の開催
ジャパンウィークの期間中、7月22日〜24日の3日間、会場内子供劇場(キッズバルコニー)において愛・地球博の公式マスコットキャラクターである"モリゾー&キッコロ"とサラゴサ博の公式マスコットキャラクター"フルービー"が共演するミュージカル、「Manana(あした)―豊かな森と清らかな水を未来に―」を1日3回講演で実施すべく準備を進めている。
(4)モリゾー&キッコロとフルービーが共演するアニメーションの制作、放映
"フルービー"のアニメーションは、既にスペインで制作、放映されているが、このアニメにモリゾー&キッコロが共演するバージョンがGISPRIの資金協力の下、6話ハイビジョンで制作され、来年4月以降スペインで放映される予定である。
このアニメの日本語への翻訳版は、GISPRIの費用で(株)NHK中部ブレーンズが制作することとなっており、日本国内での放映をサラゴサ博の期間中に行うべく準備を進めている。
(サラゴサ会場予定地で)
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建設が進む博覧会施設 |
巨大な施設も建設している |
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建設施設とともに道路や街路樹も整備 |
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