−GISPRI主催−
国際シンポジウム
「京都議定書以後の国際枠組みにおける
セクター別アプローチ」
開催報告
シンポジウム概要
昨年末のCOP14で決定された作業計画に基づき、本年は国連の場で次期国際枠組みの合意に向けた本格的な交渉が行われる。次期枠組みは「公平」かつ「実効性のある」内容であることが求められており、その実現のためには、各国の削減負担の公平性を確保し、途上国を含むすべての主要排出国が責任ある形で参加していくことが大前提である。このような状況下、各国の産業界、研究者が国境を越えて協力し、専門的な知見を提供していくことは極めて重要である。
本シンポジウムは、産業界を主体とした国内外の有識者、専門家による議論を通じ、本格化する次期枠組み交渉について産業界が期待することや各国政府の施策が産業界に与える影響を、COP14での議論やIPCCにおける「緩和」の観点といった最新動向を交えながら明らかにする目的で開催された。特に、エネルギー効率等をセクター別に割り出し、技術を基礎として削減可能量を積み上げる「セクター別アプローチ」を、公平で実効性のある国際枠組みを実現する効果的な手段として積極的に活用するべく、掘り下げた議論を行った。
本シンポジウムでは、IPCC第三作業部会共同議長のOttmar Edenhofer教授による基調講演が行われた。セッション1は 「京都議定書以降の国際枠組み構築に向けて〜COP14を終えて〜」、セッション2は「次期枠組みにおけるセクター別アプローチの具体化に向けて」を主題とし、それぞれ各講師の講演とパネルディスカッションを通じて、活発な議論が行われた。
開催概要
日時:2009年2月27日(金) 10:00〜17:30
場所:経団連会館14階 経団連ホール(東京都千代田区大手町1−9−4)
主催:財団法人地球産業文化研究所
後援:社団法人日本経済団体連合会
参加人数:約240名
プログラム →当日の講演内容はこちら
10:00 - 10:15 |
開会
・来賓スピーチ
坂根 正弘 氏
(社団法人日本経済団体連合会環境安全委員長、株式会社小松製作所会長)
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10:15 - |
セッション1:
「京都議定書以降の国際枠組み構築に向けて〜COP14を終えて〜」
COP14での議論を踏まえ、本格化する本年の交渉において、IPCCの動向を見据えつつ、次期枠組みに産業界が期待することや、各国政府の施策が産業界に与える影響等を明らかにする。
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10:15 - 10:45 |
講演者:W. David Montgomery氏
(Vice President, Charles River Associates International)
「To construct a post-Kyoto international framework」 |
10:45 - 11:15 |
講演者:杉山 大志 氏
(財団法人電力中央研究所 社会経済研究所 上席研究員)
「プレッジ・アンド・レビューによる将来枠組み」 |
11:15 - 11:45 |
講演者:Murray Ward 氏
(Principal, Global Climate Change Consultancy)
「Sectoral Elements of a post-2012 “Global Deal”」 |
11:45 - 12:45 |
パネルディスカッションモデレーター: |
蔵元 進(財団法人地球産業文化研究所 専務理事) |
パネリスト: |
W. David Montgomery氏
(Vice President, Charles River Associates International)
杉山 大志 氏
(財団法人電力中央研究所 社会経済研究所 上席研究員)
Murray Ward氏
(Principal, Global Climate Change Consultancy)
Vincent Mages氏
(Vice President, Climate Change Initiatives, Lafarge)
Scott R Salmon氏
(General Manager, Governmental Affairs, United States Steel Corporation)
岡崎 照夫 氏
(新日本製鐵株式会社 環境部 部長)
前田 一郎 氏
(電気事業連合会 立地環境部(国際問題担当)部長)
和泉 良人 氏
(太平洋セメント株式会社 CSR推進部 部長) |
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12:45 - 13:45 |
昼食休憩 |
<午後>
13:45 - 14:15 |
基調講演:
講演者:Ottmar Edenhofer 氏(IPCC 第3作業部会共同議長)
「The Future of IPCC :Context - Tasks - Challenges」 |
14:15 - |
セッション2:
「次期枠組みにおけるセクター別アプローチの具体化に向けて」
セッション1での京都議定書以降の国際枠組みの討議を踏まえ、公平で実効性のある国際枠組みを実現する効果的な手段としてのセクター別アプローチについて討議を行う。 |
14:15 - 14:35 |
講演者:Christian Egenhofer氏
(Senior Fellow, Centre for European Policy Studies (CEPS:欧州政策研究所))
「Embodiment of sectoral approaches for a post-Kyoto international framework」 |
14:35 - 14:55 |
講演者:Vincent Mages氏
(Vice President, Climate Change Initiatives, Lafarge)
「Sectoral Approach to GHG Emissions Management」 |
14:55 - 15:15 |
講演者:Scott R Salmon氏
(General Manager, Governmental Affairs, United States Steel Corporation)
「U.S. Industry Perspective on Post-Kyoto Carbon Reduction Policy」 |
15:15 - 15:25 |
講演者:岡崎 照夫 氏
(新日本製鐵株式会社 環境部 部長)
「Global Steel Sectoral Approach」 |
15:25 - 15:35 |
講演者:前田 一郎 氏
(電気事業連合会 立地環境部(国際問題担当)部長)
「International Cooperative Activities of Sectoral Approach in Power Sector」 |
15:35 - 15:45 |
講演者:和泉 良人 氏
(太平洋セメント株式会社 CSR推進部 部長)
「Cement Sector Actions through the Asia-pacific Partnership on Clean Development and Climate (APP)」 |
15:45 - 16:15 |
Coffee break |
16:15 - 17:20 |
パネルディスカッションモデレーター: |
蔵元 進(財団法人地球産業文化研究所 専務理事) |
パネリスト: |
Ottmar Edenhofer 氏
(IPCC 第3作業部会共同議長)
Christian Egenhofer 氏
(Senior Fellow, Centre for European Policy Studies (CEPS:欧州政策研究所))
W. David Montgomery氏
(Vice President, Charles River Associates International)
杉山 大志 氏
(財団法人電力中央研究所 社会経済研究所 上席研究員)
Murray Ward氏
(Principal, Global Climate Change Consultancy)
Vincent Mages氏
(Vice President, Climate Change Initiatives, Lafarge)
Scott R Salmon氏
(General Manager, Governmental Affairs, United States Steel Corporation)
岡崎 照夫 氏
(新日本製鐵株式会社 環境部 部長)
前田 一郎 氏
(電気事業連合会 立地環境部(国際問題担当)部長)
和泉 良人 氏
(太平洋セメント株式会社 CSR推進部 部長) |
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17:20 - 17:30 |
閉会
・閉会挨拶
本部 和彦 氏
(経済産業省 資源エネルギー庁 次長) |
会場風景
講演の様子
パネルディスカッションの様子
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