同社はイオングループの中核企業として、企業の市民性を追及すべく、「平和を追及し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」というグループ理念のもと、様々な活動を実施している。主なものを挙げると、グループの社会貢献活動の母体である「イオングループ1%クラブ」(グループ企業の税前利益の1%を社会貢献活動に充てるという趣旨)を中核として、環境保全活動を実施する「(財)イオングループ環境財団」の諸活動、重度心身障害者施設への助成を行う「イオングループ社会福祉基金」の活動、さらには横断的な組織体制による地球にやさしいジャスコ委員会のもとで、(1)「省資源」活動、包装の簡素化・適性化、回収リサイクルの推進、再生資源を利用した商品の開発、販売等、(2)「省エネ・大気汚染」防止活動、電気、ガス、水道、石油等のエネルギーの消費節減対策、配送車両の排気ガス対策、(3)「クリーン&グリーン活動」、道路清掃、地域奉仕などの社員のボランティア活動推進、(4)「イオンふるさとの森づくり」活動、店舗の周囲の緑化を推進する等の、4つの柱から成る活動を行っている。
同社の取り組みで一番の特徴は、小売業としての立場から店頭で情報を発信し、お客さまにご協力を呼びかけることができるところにある。その代表例が、回収リサイクルへの取り組みである。現在、各店舗で牛乳パック、アルミ缶 、発泡スチロールの回収を行っている。回収された廃棄物は、リサイクルされ再生商品として再び店舗で販売される仕組みになっている。これらの取り組みは、来店されるお客様の意識に負うところが大きく、お客様への情報発信機能を高める意味から、毎年秋に各店舗で環境活動に関するキャンペーンを行っている。一方、1992年春にスタートした店舗周りの植樹は、地域住民の参加を得て順調に増加し、累計で100万本に達しようとしている。
また、これらの諸活動をサポートする意味から、経営監査室及び事業本部業務監査担当は、ジャスコが行う環境諸活動を監査事項の一つに加え、必要な助言・指導を行っている。