昨年12月に開催された国連気候変動枠組条約の第3回締約国会議(COP3)において、先進国(OECD諸国)および市場経済移行国等に対する温室効果 ガスの排出削減目標などを定めた「京都議定書」が採択され、21世紀の本格的な地球温暖化防止対策の第一歩を踏み出すこととなりました。しかし、温暖化防止には今後温室効果 ガス排出の増加が予想される開発途上国での対策も重要です。また、これまで議論されてきた途上国と先進国の「共同実施」が名称と形を変え、京都議定書で「クリーン開発メカニズム」と規定されましたが、これもある種の技術移転と言えます。 そうしたことから、技術移転の一層の推進方策および、詳細が今後検討されるクリーン開発メカニズムのあり方について議論するため、環境技術移転をテーマとした国際会議を来る2月24日、ホテル・ニューオータニにおいて、下記のとおり開催することとなりました。 本会議にはCOP3で全体委員会の議長として活躍されたアルゼンチンのエストラーダ大使をはじめ、各国政府関係者、世界の著名なシンクタンクの学者の方々に参加していただく予定です。多数の方のご参加をお待ちしています。
1. 開催日時:平成10年2月24日(火) 9:30 ~ 17:15
2. 場 所:ホテル・ニューオータニ本館バンケット・フロア
「梅の間」
3. スケジュール:
09:30~ 開会、主催者等挨拶
09:50~ 基調講演「COP3で何が決まり、今後何が必要か」
講演者:アルゼンチンEstrada-Oyuela大使 または 通産省
10:30 ~ セッション1「技術移転推進の緊急的課題」
-プレゼンテーション(各15分)
現状の問題点(仕組み、財政、技術)
技術移転推進のアイディア
-ディスカッション(100分)
13:10 ~ 昼食
14:30 ~ セッション2「クリーン開発メカニズムのあり方」
-プレゼンテーション(各20分)
ブラジルの提案、アメリカの対応の考え方
-コメント(各10分)
世界銀行、学識経験者
-ディスカッション(100分)
17:20 ~ 閉会の挨拶
4. 海外からの出席者(予定)
Dr. Kok Kee Chow(マレーシア)
Principal Meteorological Office, Malaysian Meteorological Service
Amb. S. E. Sr. Raul Estrada-Oyuela
Dr. Tibor Farago(ハンガリー)
Global Environment Office, Ministry for Environment and Regional
Policy
Dr. Luiz Gylvan Meira Filho(ブラジル)
Brazilian Space Agency<
Dr. Tim Forsyth(イギリス)
Royal Institute of International Affairs
Dr. Youghun John Jung(韓国)
Korea Energy Economics Institute
Dr. Mikhail Kokeev(ロシア)
Department of International Organization, Ministry of Foreign Affairs
Dr. Mohan Munasinghe(スリランカ)
Environmental Management, Colombo University
Dr. Kenneth Newcombe(アメリカ)
Environment Department, World Bank
Dr. Rajendra. K. Pachauri(インド)
Tata Energy Research Institute
Mr. Jonathan Persing(アメリカ)
Office of Global Change, Department of State
Dr. Kilaparti Ramakrishna(アメリカ)
Program on Science in Public Affairs, Woods Hole Research Center
Dr. Youba Sokona(セネガル)
ENDA-TM Programme-Energie
Prof. Zhong Shukong(中国)
Department of Treaty and Law, Ministry of Foreign Affairs
5. 問合せ先
参加ご希望の方は、名前、所属、役職名、住所、電話/FAX番号、電子メール・アドレスをご記入の上、(財)地球産業文化研究所(湯川/清水)宛にFAXでお送りください。
(財)地球産業文化研究所
TEL: 03-5563-8800
FAX: 03-5563-8810