●日時:12月2日(水)●場所:ダイアモンド・ホテル(半蔵門)
冷戦の終焉から10年経過し、21世紀も目前に迫ってきたが、平和と発展への課題は多い。グローバリゼーションという巨大な実験が進む一方、取り残された課題の多さの方が目立ちはじめている。
現下のアジア経済危機は、21世紀型の危機ともいわれているが、これはまさに急展開しはじめたグローバリゼイションに潜む、重層的で強い相互依存の関係にある諸分野におけるガバナンスの機能不全の問題ではないだろうか。
急がれる課題が目前にある一方、持続可能な発展への長期的な課題も先送りすることはできない。地球規模の環境対策も動き始めたが、まだ行き着く方向はみえない。
巨大なシステムとして一体化した世界の持続的発展には、環境問題も含め、市場メカニズムの最大限の活用が不可欠である。それはあまりにも課題が大き過ぎるからである。一方で21世紀の資本主義と秩序の維持には何らかの変質が避けられないであろう。市場と国家の役割、国際的制度、あるいは多国間や地域の枠組みの課題、さらには企業や非政府組織などの脱国家あるいは超国家的な動きなど、それぞれの秩序の維持と発展へのあるべき役割を議論する。
第一セッションでは、環境問題、望まれる新たな価値観、発展へのメカニズムなどを中心に、長期の持続的発展への取り組みを議論する。
第二セッションでは、国際システムの両輪で相互依存関係にある政治と経済について、総合的・多面 的な視点から新秩序を探る。
10:00 | 開会挨拶 | :平岩 外四 | |
(財)地球産業文化研究所理事長 | |||
10:10 | セッション1 | 「持続可能な発展と国際社会のあり方」 ―多様な社会と価値観の中での転換― |
|
モデレーター | :河野 光雄 | 地球産業文化研究所理事 | |
プレゼンター | :茅 陽一 | 慶応義塾大学大学院教授 | |
パネリスト | :森嶌 昭夫 | 上智大学法学部教授 | |
周 生 | 大連理工大学教授 | ||
吉岡 完治 | 慶応義塾大学 産業研究所教授 |
12:30 〈昼 食〉
13:30 講演 「日本経済の再生戦略」 :島田晴雄 慶応義塾大学経済学部教授
14:00 | セッション2 | ||
「21世紀への諸課題とグローバル・ガバナンス」 ―変質する市場と国家・諸組織の役割― |
|||
モデレーター | :福川 伸次 地球産業文化研究所顧問 |
||
プレゼンター | :ジャン・ピエール・レーマン スイス・アジア基金専務理事 |
||
ジョン・D・ドナヒュー ハーバード大学ケネディ・ スクール准教授 |
|||
パネリスト | :ケント・E・カルダー 駐日米国大使特別補佐官 |
||
猪口 孝 東京大学東洋文化研究所教授 |
|||
中川 勝弘 東京海上火災保険(株)顧問 |
|||
15:20 | <コーヒーブレイク> | ||
15:30 | パネル・ディスカッション | ||
17:00 | 閉会 |
*添付申込書をご利用下さい