●期日:2000.
3. 22(水)
●会場:経団連会館・国際会議場(ゴールデンルーム)
●後援:通商産業省, 経済団体連合会(以上依頼中)
1997年の通
貨危機を経て、1999年アジアはGDP成長率が5%に迫る回復を見せました。また、2000年成長率も5%を超えると予測されるなど、急速な回復基調にあります。
しかし、今次の如き危機の再来による混乱の発生を防ぎ、持続性のあるアジア経済成長を図るには、引き続き、実態経済の回復・民間資本の呼び戻し等による経済の再活性化、金融システム整備・不良債権処理などの構造改革と人材育成、など、解決されるべき重要課題が山積しております。
これらの課題解決は、アジア各国の改革努力に負うものですが、それとともに、日本の担うべき役割も重く、また各国からも大きな期待が寄せられています。
さらには、新しい世紀を迎えるにあたり、アジアの未来像を提示することも日本に課せられる重要な責務といえるのではないでしょうか?
こうした状況認識のもと、(財)地球産業文化研究所は、京都大学・白石隆教授を委員長とする「日本の中のアジアを考える」研究委員会を設置し、第一線で活躍するアジア研究者と豊富なアジア実務経験を有する有識者により、来るべき世紀におけるアジアとそのアジアへの日本のかかわり方について討議を重ねました。
本シンポジウムは、この研究成果
を中心主題として、国内海外より第一線で活躍される講師陣を招聘し、アジアで果
たすべき日本の役割について一層議論を深め、21世紀のアジアを展望しつつ、新たな施策提案につながるメッセージを導こうとの趣旨で企画致しました。
本シンポジウムでの議論は、今後のアジアの行方に関心をもたれるすべての方々にとり意義あるものと考え、広く関係各位
の御出席をお願いしたいと思います。
プログラム(登壇者敬称略) 09:30~09:40 開会挨拶:
福川伸次((財)地球産業文化研究所顧問)
09:40~10:10 基調講演: 「アジアの中の日本」 講演: 白石 隆(京都大学東南アジア研究センター教授) 10:10~12:00 セッション1 「アジアにおけるビジネス戦略と産業協力」 座長: 原洋之介(東京大学東洋文化研究所長) 講演: リー・ポー・ピン(マレーシア国民大学教授)ほか 討論: 大辻義弘(通商産業省通商政策局南東アジア大洋州課長) 福嶋直紀(キャノン人事本部主幹) 12:00~13:20 ―休 憩― 13:20~14:50 セッション2 「アジア金融財政構造の課題」 座長: 杉原 薫(大阪大学大学院経済学研究科教授) 講演: ハンスエカート・シャラー (ハンブルグ経済研究所<HWWA>副理事長) シャロンフォップ・スーサンカン (タイ開発研究財団<TDRI>理事長) 討論: 篠原 興(預金保険機構理事) 14:50~15:10 ―休 憩(コーヒーブレイク)― 15:10~16:50 セッション3 「21世紀のアジアと日本の役割」 座長: 白石 隆(京都大学東南アジア研究センター教授) 講演: アン・マリー・マーフィー (米国コロンビア大学東アジア研究所) 加藤浩三(上智大学法学部助教授) 討論: 原洋之介(東京大学東洋文化研究所長) 杉原 薫(大阪大学大学院経済学研究科教授) 安本皓信((財)地球産業文化研究所専務理事) 16:50~17:00 閉会挨拶: 安本皓信((財)地球産業文化研究所専務理事) |