1. 開催主旨
地球温暖化問題は、人類が直面している極めて重要な課題であり、昨年12月にバリ島で開催されたCOP13では、2013年以降の国際的枠組みの議論が本格的に開始された。
今後、すべての主要排出国が参加する枠組みづくりと衡平な目標の設定が必要であるが、そのためには、科学的根拠に基づいた議論が重要と考えられる。この 観点から、日本国政府(経済産業省)と東京大学(先端科学技術研究センター)は、本年7月に開催された北海道洞爺湖サミット直前の6月30日と7月1日の 二日間、東京で「気候変動に関する中長期戦略 国際会議」を開催し、国際的な科学者コミュニティによる最新の科学的知見を活用して、「長期目標」、「長期 対策技術評価・見通し」、「ポ
1. 開催主旨
地球温暖化問題は、人類が直面している極めて重要な課題であり、昨年12月にバリ島で開催されたCOP13では、2013年以降の国際的枠組みの議論が本格的に開始された。
今後、すべての主要排出国が参加する枠組みづくりと衡平な目標の設定が必要であるが、そのためには、科学的根拠に基づいた議論が重要と考えられる。この 観点から、日本国政府(経済産業省)と東京大学(先端科学技術研究センター)は、本年7月に開催された北海道洞爺湖サミット直前の6月30日と7月1日の 二日間、東京で「気候変動に関する中長期戦略 国際会議」を開催し、国際的な科学者コミュニティによる最新の科学的知見を活用して、「長期目標」、「長期 対策技術評価・見通し」、「ポスト京都議定書の枠組み」について、掘り下げた議論を行った。
なお、開会にあたっては、主催者である日本国政府(経済産業省)ならびに、東京大学(先端科学技術研究センター)より、それぞれ、荻原健司氏(経済産業大臣政務官)、宮野健次郎氏(東京大学先端科学技術研究センター所長)が開会の挨拶を行った。
2. 開催概要
日 時: | 2008年6月30日(月) 午前9時~午後5時30分 2008年7月1日(火) 午前9時30分~午後5時35分 |
場 所: | 東京大学先端科学技術研究センター コンベンションホール |
主 催: | 日本国政府(経済産業省)、東京大学(先端化学技術研究センター) 事務局:財団法人地球産業文化研究所 |
3. 参加者及びプログラム
<初日>
9:00~ | 主催者による開会の挨拶 荻原 健司氏 (経済産業大臣政務官) 宮野 健次郎氏(東京大学先端科学技術研究センター所長・教授) |
9:20~ | 「気候変動に関する中長期戦略」 茅 陽一氏(財団法人地球環境産業技術研究機構副理事長・研究所長) |
9:50~ | プレナリーセッション 「Managing Uncertainties in Climate Change Science, Impacts and Policies」 Stephen H. Schneider氏(米国 スタンフォード大学教授) 「Perspectives on mitigating global warming」 Thomas B. Johansson氏(スウェーデン ルンド大学教授) |
11:10~ | セッションA:シナリオⅠ(究極目標/長期目標) モデレータ:山口 光恒氏(東京大学先端科学技術研究センター特任教授) 「Implications of meeting climate targets」 Michel den Elzen氏(オランダ オランダ環境評価機関シニアアナリスト) 「気候変動への持続的な取り組みのための中長期目標」 秋元 圭吾氏(財団法人地球環境産業技術研究機構システム研究グループ副主席研究員) 「MATCHプロジェクトと長期シナリオ」 黒沢 厚志氏(財団法人エネルギー総合工学研究所プロジェクト試験研究部主管研究員) |
14:00~ | セッションB:シナリオII モデレータ:Nebojša Nakic´enovic´氏(オーストリア ウィーン工科大学教授、IIASA) 「Nine Lessons for Climate Stabilization from the Global Energy Technology Strategy Program (GTSP)」 James A. Edmonds氏(米国 PNNLフェロー・チーフサイエンティスト) 「Aligning Low-Carbon Society and Sustainable Development LCS and SD」 藤野 純一氏(独立行政法人国立環境研究所主任研究員) |
15:45~ | セッションC:温暖化対策技術I モデレータ:Thomas B. Johansson氏(スウェーデン ルンド大学教授) 「Mitigation Strategies for Stabilizing GHG Concentrations」 Nebojša Nakic´enovienovicc´enovi氏(オーストリア ウィーン工科大学教授、IIASA) 「Energy Technology Perspectives 2008: Scenarios & Strategies to 2050」 Emi Mizuno氏(国際エネルギー機関アナリスト) 「Mid-Long Term Strategy for the Building Sector」 村上 周三氏(慶応義塾大学教授、独立行政法人建築研究所理事長) |
二日目
9:30~ | プレナリーセッション 「Balanced Approach」 山口 光恒氏(東京大学先端科学技術研究所特任教授) |
10:00~ | セッションD:温暖化対策技術II モデレータ:山地 憲治氏(東京大学大学院工学研究科教授) 「Cool Earth - Innovative Energy Technology Program - R&D Challenge Towards Deep Reduction of GHG -」 赤井 誠氏(独立行政法人産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門主幹研究員) 「Principal-Agent Problems and the Demand for Energy」 Alan Meier氏(米国 ローレンス・バークレー国立研究所シニアサイエンティスト) 「CCSプロジェクトの現状と課題」 田中 彰一氏(東京大学名誉教授) 「世界の道路交通セクターにおけるCO2削減取組みの提言」 渡邉 浩之氏(トヨタ自動車株式会社技監) |
13:40~ | セッションE:将来枠組み モデレーター:James A. Edmonds氏(米国 PNNLフェロー・チーフサイエンティスト) 「A role for bottom-up approaches to international climate policy」 William A. Pizer氏(米国 未来資源研究所シニアフェロー・ディレクター) 「プレッジ・アンド・レビュー制度」 杉山 大志氏(財団法人電力中央研究所上席研究員) 「ポスト京都の国際枠組-WTO/GATTモデル」 村瀬 信也氏(上智大学法学部国際関係法学科教授) 「セクトラルアプローチについての一提案」 澤 昭裕氏(東京大学先端科学技術研究センター教授) |
15:35~ | パネルディスカッション モデレータ:茅 陽一氏 パネリスト:山口 光恒氏、N.Nakic´enovic´氏、T.Johansson氏、山地 憲治氏、J.Edmonds氏 |
【参加人数】
研究機関(専門家等)、学生、メディア、官公庁、産業界など多岐に渡り、280名以上がシンポジウムに参加した。
講演の様子 |
パネルディスカッションの様子 |
2. 開催概要
日 時: | 2008年6月30日(月) 午前9時~午後5時30分 2008年7月1日(火) 午前9時30分~午後5時35分 |
場 所: | 東京大学先端科学技術研究センター コンベンションホール |
主 催: | 日本国政府(経済産業省)、東京大学(先端化学技術研究センター) 事務局:財団法人地球産業文化研究所 |
3. 参加者及びプログラム
<初日>
9:00~ | 主催者による開会の挨拶 荻原 健司氏 (経済産業大臣政務官) 宮野 健次郎氏(東京大学先端科学技術研究センター所長・教授) |
9:20~ | 「気候変動に関する中長期戦略」 茅 陽一氏(財団法人地球環境産業技術研究機構副理事長・研究所長) |
9:50~ | プレナリーセッション 「Managing Uncertainties in Climate Change Science, Impacts and Policies」 Stephen H. Schneider氏(米国 スタンフォード大学教授) 「Perspectives on mitigating global warming」 Thomas B. Johansson氏(スウェーデン ルンド大学教授) |
11:10~ | セッションA:シナリオⅠ(究極目標/長期目標) モデレータ:山口 光恒氏(東京大学先端科学技術研究センター特任教授) 「Implications of meeting climate targets」 Michel den Elzen氏(オランダ オランダ環境評価機関シニアアナリスト) 「気候変動への持続的な取り組みのための中長期目標」 秋元 圭吾氏(財団法人地球環境産業技術研究機構システム研究グループ副主席研究員) 「MATCHプロジェクトと長期シナリオ」 黒沢 厚志氏(財団法人エネルギー総合工学研究所プロジェクト試験研究部主管研究員) |
14:00~ | セッションB:シナリオII モデレータ:Nebojša Nakic´enovic´氏(オーストリア ウィーン工科大学教授、IIASA) 「Nine Lessons for Climate Stabilization from the Global Energy Technology Strategy Program (GTSP)」 James A. Edmonds氏(米国 PNNLフェロー・チーフサイエンティスト) 「Aligning Low-Carbon Society and Sustainable Development LCS and SD」 藤野 純一氏(独立行政法人国立環境研究所主任研究員) |
15:45~ | セッションC:温暖化対策技術I モデレータ:Thomas B. Johansson氏(スウェーデン ルンド大学教授) 「Mitigation Strategies for Stabilizing GHG Concentrations」 Nebojša Nakic´enovienovicc´enovi氏(オーストリア ウィーン工科大学教授、IIASA) 「Energy Technology Perspectives 2008: Scenarios & Strategies to 2050」 Emi Mizuno氏(国際エネルギー機関アナリスト) 「Mid-Long Term Strategy for the Building Sector」 村上 周三氏(慶応義塾大学教授、独立行政法人建築研究所理事長) |
二日目
9:30~ | プレナリーセッション 「Balanced Approach」 山口 光恒氏(東京大学先端科学技術研究所特任教授) |
10:00~ | セッションD:温暖化対策技術II モデレータ:山地 憲治氏(東京大学大学院工学研究科教授) 「Cool Earth - Innovative Energy Technology Program - R&D Challenge Towards Deep Reduction of GHG -」 赤井 誠氏(独立行政法人産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門主幹研究員) 「Principal-Agent Problems and the Demand for Energy」 Alan Meier氏(米国 ローレンス・バークレー国立研究所シニアサイエンティスト) 「CCSプロジェクトの現状と課題」 田中 彰一氏(東京大学名誉教授) 「世界の道路交通セクターにおけるCO2削減取組みの提言」 渡邉 浩之氏(トヨタ自動車株式会社技監) |
13:40~ | セッションE:将来枠組み モデレーター:James A. Edmonds氏(米国 PNNLフェロー・チーフサイエンティスト) 「A role for bottom-up approaches to international climate policy」 William A. Pizer氏(米国 未来資源研究所シニアフェロー・ディレクター) 「プレッジ・アンド・レビュー制度」 杉山 大志氏(財団法人電力中央研究所上席研究員) 「ポスト京都の国際枠組-WTO/GATTモデル」 村瀬 信也氏(上智大学法学部国際関係法学科教授) 「セクトラルアプローチについての一提案」 澤 昭裕氏(東京大学先端科学技術研究センター教授) |
15:35~ | パネルディスカッション モデレータ:茅 陽一氏 パネリスト:山口 光恒氏、N.Nakic´enovic´氏、T.Johansson氏、山地 憲治氏、J.Edmonds氏 |
【参加人数】
研究機関(専門家等)、学生、メディア、官公庁、産業界など多岐に渡り、280名以上がシンポジウムに参加した。
講演の様子 |
パネルディスカッションの様子 |