UNFCCCからの要請に従い、ガイドラインの見直しが2003年の第20回全体会合で決定された。2006年4月の第25回会合で採択された。新ガイドライン策定の経緯はこちら
●2006年ガイドラインはOverview Chapter(概要の章)以下、部門別の5つの巻からなる。このことによりこれまでのガイドラインと比べクロスレファレンス(他所参照)の必要量を減らし、部門間での一貫性が促進される。これまでの改訂版1996年ガイドラインは、第一巻GHGインベントリ報告の手引き、 第二巻GHGインベントリワークブック、 第三巻 GHGインベントリレファレンスマニュアルという3巻構成であったので、部門ごとにこれら3巻および別に発行されたた2つのグッドプラクティスガイダンスを参照しなければならなかった。
●今回のガイドラインはこれらのガイダンス(国別GHGインベントリにおけるグッドプラクティスガイダンスと不確実性の管理、及びLULUCFに関するグッドプラクティスガイダンス)の要素も統合されたこと、二酸化炭素回収・貯留における指針も新たに盛り込まれたこと、部門間の一貫性(LULUFと農業の統合により土地利用に関して同じ統計を使用、「エネルギー」と「工業プロセスと製品の使用」で原料の扱いの調整を改善)が改善されたことなどが図られた。
●第一巻:一般指針と報告様式(General Guidance and Reporting)
●第二巻:エネルギー(Energy)
●第三巻:工業プロセスと製品の使用(Industrial Processes and Product Use)
●第四巻:農業、林業その他土地利用(Agriculture, Forestry an Other Land Use)
●第五巻:廃棄物(Waste)
京都議定書第一約束期間は1996年ガイドラインを使うべきとCOP決定があることから、今回の新ガイドラインはその後に主に使われることを想定して策定された。IPCCはUNFCCCの要請に応えて新ガイドラインを策定したのみであり、その活用について決定する権限は有しない。
ガイドラインの詳細はNGGIPホームページをご参照ください。
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