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(TPCCW: Technical Paper on Climate Change and Water) |
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1. 背景
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IPCC19(2002年4月、ジュネーブ)にて水と気候ダイアローグ等から水と気候に関する特別報告書の作成が依頼される。 |
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気候変動と水に関する諮問会合(2002年11月11-12日、ジュネーブ)にて国際機関及び専門家と検討。AR4が完成する頃には既に古くなってしまうことから2005か2006年の特別報告書完成はあまり意味がない、AR4をベースにしたTPにした方が意味がある、AR4では水に関してTARよりもより統合し扱いを拡大することとする、の3点に合意。 |
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IPCC20(2003年2月、パリ)にて特別報告書ではなくCCT(Cross Cutting Theme:横断的課題)としてAR4内で扱うこととパネルで決定。また、IPCC21でスコーピング・ペーパーが提出された。 |
2. 主旨
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水関連の気候変動に対する自然効果と人為的影響のリンク及び適応・緩和オプションに関する理解を深める。特に政策決定者及び利害関係者に情報を提供し、シナジー効果とトレードオフ等についても理解してもらう。 |
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TPCCWには、主に適応計画の有無と水資源への影響に焦点を置き、水文学については特に指摘するべき新科学的結果のみハイライトする。 |
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AR4CCTでの議論をベースとするが、利用者の利便性を考えて一つの文書にまとめる。 |
3. 対象
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水資源管理、気候変動、戦略的プランニング、社会経済発展に携わっている政策決定者、科学者団体等。 |
4. 執筆者
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AR4の執筆者に大きく頼ることとなるが、IPCC手順に従ったLA選定プロセスを踏む。民間、NGOの関与も確保する。 |
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特に水文学、水管理、気候学、気象学、生態学、農業、空間プランニング、経済学、社会学、保険といった分野の専門家が必要。 |
5. スケジュール
2005年7−9月 |
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CLAとLAのリスト編纂。利害関係者等と協議開始 |
2006年4−6月 |
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WGビューローによるLA選定 |
2006年7−9月 |
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第1回LA会合→第1次案作成 |
2006年10−12月 |
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専門家/政府レビュー |
2007年1−3月 |
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第2回LA会合→第2次案作成 |
2007年4−6月 |
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最終政府レビュー |
2007年7−9月 |
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IPCCビューローと協議の上TPを完成 |
2008年初旬 |
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出版 |
TPをAR4完成後すぐに出版するために2005年に協議を始めるが、執筆者の作業はAR4が承認されるまで開始しない。 |