5.技術報告書
IPCC技術報告書(Technical Paper)は、気候変動枠組条約締約国が、特定の手段に関する国際的な科学的・技術的予測を必要としている場合、又はIPCCが必要と判断した場合に、過去のIPCC評価報告書と特別報告書に含まれている資料をベースにして作成されたものである。IPCCがこれまでに発行した技術報告書は次のとおりである。(原文はhttp://www.ipcc.ch/pub/techrep.htm、GISPRI仮和訳は[各種報告書ダウンロード]を参照)
・技術報告書1
気候変動緩和の技術、政策及び対策(1996年11月)
(Technologies, Policies and Measures for Mitigating Climate Change)
・技術報告書2
IPCC第二次評価報告書で使われた単純気候モデルの紹介(1997年2月)
(An Introduction to Simple Climate Models used in the IPCC Second Assessment
Report)
・技術報告書3
大気中温室効果ガスの安定化:物理的、生物的、社会経済的影響(1997年2月)
(Stabilization of Atmospheric Greenhouse Gases: Physical, Biological and
Socio-Economic Implications)
・技術報告書4
二酸化炭素排出制限案の影響(1997年10月)
(Implications of Proposed CO2 Emissions Limitations)
・技術報告書5
気候変動と生物多様性(2002年4月)
(Climate Change and Biodiversity)
なお、現在作成中の報告書は以下のとおり:
・気候変動と水 (2007年7−9月頃完成予定) → 現状
(Climate Change and Water)
その他、第21回全体会合では、AR4の成果物一式として各地域に関する技術報告書の作成が事務局より提案された。当事項について第22回全体会合の再協議の結果地域に関する報告書は作成されないこととなったが、その代わりに各WG報告書の中で地域の情報を索引として付けることを検討することとなった。
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